ロストールのギルドに行くとハンナイベントが発生したわ。
 手紙の依頼を終了させイベントにとりかかる。
 スラム街でイベント発生。そういえばこれがゼネテスとの初出会いなのよね。
 タルテュバが何かをわめきながら巨大ナメクジをけしかけてきた。
「このリューガの面汚し!」
 そう叫び私はファイア1発でナメクジを撃退したわ。
 頃合を待っていたかのようにゼネテス登場。軽く挨拶を交し2人でタルテュバが雇ったと思われる冒険者を締め上げる。
「これを持って行け」
 銀竜の首飾りを手に入れいざ王城へ。ティアナ…か。嫌いじゃないけど…けど…。
 レムオン兄さまに思いを寄せている身としては複雑な気分。やっぱり兄さまは私の事は見てくれないのかしら…。そりゃ私は農民の娘だけどさ……一応ね。
「ティアナ王女に会いたいのですが」
「まぁ、どんな御用件なのでしょうか?」
 私は事のいきさつをティアナに話す。そうですか、とティアナはハンナの人形を持ってきた。
「あの…お名前を伺ってもよろしいですか?」
「リディア、と申します。ティアナ王女様」
「リディア様…レムオン様の妹君で先頃ノーブル伯になられたあの…?」
 タイミングよく侍従が呼びに来る。私は一礼をしてティアナの部屋を後にした。
 スラムに取って返しハンナに人形を渡す。
「ありがとう、お姉ちゃん!」
「お人形が戻って良かったわね」
 傍らで一部始終を見て居たゼネテスがもう1杯飲んでこよう、と歩き去る。酒豪はエンゲル係数が高そうよね。

 酒場に行くとフェティが冒険者達にからまれていた。よし、今回もフェティを仲間にいれよ〜っと。とりあえず面倒臭いのでブレイズで冒険者共を一掃する。
 フェティが余計な事を、とばかりに噛み付いてくる。だから私は、云う。
「世界は驚きに満ちている」
 ……何度云っても恥ずかしいこの台詞。一種の名台詞だとは思うけど。
 フェティがあれこれと聞いてくるので、丁寧に疑問をふる。やっぱりフェティって嫌いになれないのよね〜。なんだかんだ云って面倒見良いし。
 これでパーティーが4人になったわ。さ、これからさくさくと歴史を進めないとね。
 あ、その前にレムオン兄さまに会いにいこ〜っと。

「…でね、そのタルテュバって奴のせいでさ!大変な目にあったよ」
 2週目やり直してなきゃ危なかったよ、本当に…。いきなり1人でナメクジ戦だもん。
 目線は書類だが(一応聞いてくれてるみたい)タルテュバ、と云う名前に一瞬兄さまの動きが止まる。ああいう問題ばかり起こす従兄弟がいると大変よねぇ…同情します、お兄さま。
 いっその事さく、と殺っちゃいます?
「で、貴様はどうなのだ」
「??一応ナメクジも退治してお人形、取り戻しましたよ」
「違う、そうではない」
 兄さまは何が云いたいのかしら?
 私があからさまに分らない、と云う顔をしていたらしく溜め息混じりにレムオン兄さまは云う。
「その…怪我は、していないのか」
「…………」
 自分の言った事に戸惑っているのか兄さまは私の方を見ようとしない。照れ隠しのせいか以前よりもハイペースで書類に目を通している。
 しかし答えない私に疑問を持ったのか、とても不機嫌そうな顔でこちらを見た。
 思わずレムオン兄さまの端正な顔に目を奪われる私。ああっと、いけないいけない。
「あ、はい。大丈夫です」
「そうか」
 それだけ云って又書類の方に視線を戻す。
 心配してくれてるんだ…。
「何を笑っている」
「え!?」
 無意識に顔の筋肉が綻んでしまっていた。変な女、と云わんばかりの視線が痛い。
「心配して下さったんだな…と思ったら知らない内に」
「ふん、妹の心配をするのは兄として当たり前だろう」
「有難うございます」
 …嬉しい。レムオン兄さま、ちゃんと私の事気に掛けてくれてるんだ。
「今日はこれから用事でもあるのか」
「え?いえ、ありませんけど?」
「ならば泊まっていけ。俺がお前の事を粗末に扱っている等というくだらん噂でも流されたら困るからな」
「はい!」

 こうして私の楽しい1日は終わった。
 明日から又頑張らなくっちゃ!

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