ようやくなんとかした私。予想以上に疲れたわ。これだから手違いってやーよ。
町にでたらエストが走りよって来たわ。あ、エスト兄さまーと呼びそうになった自分の口を慌てて押さえる。危ない危ない。
エスト兄さまはレムオン兄さまを探しに来た事を私に云う。
でも知らない、っていっちゃった。だって森の中で一緒に戦いたいんですもん、ごめんなさい。
門まで走っていくと兄さまが私の事を待っていてくれた。この時チャカはアウト・オブ・眼中。
「やっと準備ができたか?」
ええ、ばっちりですわ、お兄さま。今頃ルルアンタがロストールまで走っている筈です、ふふ。
森で雑魚モンスターをばっさばっさとなぎ倒す兄さまはとても素敵…ああ、やり直して良かった〜
奥の方までいくと村人その1.2.3みたいのが登場。チャカが巨大ナメクジを倒した事を報告してる。でも殺ってくれたのは兄さまよ、チャカ…。
兄さまが反乱を止めろ、みたいな事を云ってるわ。そうそう、止めときなさいって…。
あら、人事に考えちゃった。駄目な私。そして選択肢登場。
本当は兄さまとふたりっきりになれる『反乱は出来ない』が良かったんだけど…それだとフリントが出てこないとあれだからしぶしぶ私は『立ち上がろう!』を選んだわ…
ああ〜マイスイ〜トタイムーーっ!
皆は私を置いて先に行ってしまったわ…これで2人っきりね、お・兄・さ・ま〜。
「…自ら陰謀の炎の渦に飛び込んで身を焼こうというのか?」
兄さまがうなりながらそんな事を呟いている。
「これは仕組まれた反乱なのだ。それも分からぬとは…おろかな。」
はい、フリントを手違いで殺っちゃった私は愚か者です。
兄さまはそれだけ云って退場してしまった…。寂しい。
「なんだあいつ??」
あ、チャカ、いたの…。仕方ないわね、それじゃさくっ、と殺りにいきますか。
村に戻って倒れてる仲間を無視して領主邸前でボルボラを発見、追い込む。奴曰く
「のこのこおびき寄せられやがって!」
そしてまたもや選択肢、とりあえず『何だと?!』を選ぶ。
ボルボラ変身。あらら、怪物になっちゃって。…醜い、醜いわ!これだから三下は……
しかし、2週目をなめてはいけないわ。
「俺が負けるだなんて…んな、バカなァ!!ゲヒッ!!」
やはり三下らしい負け台詞と共に部屋から脱兎するボルボラ。
あーあ、チャカったらあんなに喜んじゃって…私の御陰だって理解してるのかしら?
「なぁ、姉ちゃん。早くみんなの所に行こう!みんな吉報を待っているよ!」
はいはい、分かりましたよ。全くもう。この子は考えが浅いんだから。なんで全て良い方向に考えるのかしら。代官を倒したと疎まれることは目に見えているのに。
案の定町の人と戦闘になったわ。
いっそのことウルグの力で一掃……駄目駄目。兄さまに逢うまでの我慢よ!
町から出るまで後1歩という所で村長の孫が挑んでくる。我慢、我慢、もう少しの我慢よ!私!
「気にいらんな」
こ、このお声は…
何故建物の影から?なんていうツッコミはノーサンキュー。
「女、また助太刀しよう。どうにもいけすかんのでな」
何者だ!?って三下が騒いでる。エリエナイ公ですよ、お孫さんよ。
「何者か知れば、きっと後悔するぞ」
うっとりとするような動作で剣を構える兄さま。
「かかってくるがいい。俺に勝ったら教えてやる」
無論冒険者風情が兄さまに敵うはずもなく、あっけなく戦闘は終了。チャカは一体何のために、って打ちひしがれているけれど、これも成長の一環よね。
「ファーロスの雌狐と呼ばれるほどの謀士、王妃エリスの策謀のためだ」
ほらあんた、折角兄さまが説明してくれているんだから、ちゃんと聞きなさいよ。
「エリスはフリントという男を派遣して、この地の代官ボルボラをそそのかしこの地に反乱を起こさせたのだ。この地の領主は王妃エリスの政敵。反乱の責任問題で、その失脚をねらったのだな。ボルボラの腹づもりでは、わざと反乱を起こさせてそれをねじ伏せる気でいたのだろう。もっとも、計算がやや違ってお前らに倒されてしまったがな」
チャカは兄さまの話を聞いて権力争いの為に、ってまた打ちひしがれてる。本当大変なのよ、権力を持つって事は。私がぼーっと聞いている間にもチャカと兄さまの話は進んでゆく。
「それは俺こそがこの地の領主、王妃エリスの政敵エリエナイ公レムオンだからだ」
驚くチャカ。もっともね。誰だって領主様自ら出向くとは思ってもみないでしょうから。
「フリントはボルボラから俺の秘密に関する密書を受け取り、それをエリスに報告に向かっている。俺は急いで王都に戻り、エリスに会わねばならん」
ですよね。今密書を頑張って運んでいるのはルルアンタですけど。
「俺についてこい。リディア。この町にはもうお前に居場所はない。だが、俺はお前を必要としている。俺と王都に来い。リディア」
こ、これはあれですか!?一種の告白ですか!!??
思わず我を忘れて内心半狂乱状態になる私。有り難う、有り難う2週目!
勿論即決で頷いたわ。チャカは信じるな〜なんて言っているけど知ったこっちゃない。
「ならば、すぐに行くぞ。奴等が新手を連れてくる前にな」
はい、了解です。兄さま。
「ん?どうした、リディア」
そろそろ地震が起こる頃よねぇなんて思ってたら、直後あの大地震に見舞われた。
「地震か…?反乱に反逆に地震と立て続けとは忙しいことだな。次はロストールが滅びるか?破壊神でも目覚めるか?」
……すみません、もう目覚めてます……。
「…フフ、まさかな。さ、行くぞ」
こうして私達はロストールへと旅立った。
さて、次に殺らなきゃいけないのは誰かしら??